水と空気と暮らす LIVE with WATER and AIR

料理の加熱と人体の暖房

 人間から放射されている電磁波(遠赤外線)と同じ波長の電磁波を与えれば、人間は温かく感じます。熱の放射と吸収は同じという原理があるのです。
 人体は、三分の二が水です。その水は4μm前後の電磁波に反応し温められます。でんぷん質や糖分は4~6μm、油脂分が12~13μmということなので、大まかに4~16μmの波長を出す発熱機があれば暖房ができるのです。

 電子レンジで食品を加熱するのも同じ原理です。産業分野で主に利用される波長域は、2.5~25μmの範囲です。問題は、表面を灼くのか、全体を温めるのか、人体の暖房と料理の違いはありますね。
 地球という物体から放射されている電磁波もほぼ人間から発せられているものと同じです。むしろ、地球環境の中で発生した生命の根本的な原理といえます。

写真:静岡県周智郡森町 友田家住宅 国指定重要文化財

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