水と空気と暮らす LIVE with WATER and AIR

草を使おう

 外部では草屋根(茅葺き屋根)。内部では何と言っても畳が代表ですね。外国では藁でつくったブロックで家を造るストロベリーハウスという工法もあります。日本の建築様式の代表格である数寄屋建築。お茶室もその一つですが、草を沢山使って来ました。その代表は畳表に使うイグサ、琉球畳に使うのは、少しごつごつしたシチトウイ。その他、ヨシ、アサ、クズ、バショウ、トクサ、マコモ、トウ、ハギ、ゴギョウなどがあります。

 このような草を建築の仕上に使うと、とても柔らかい空間になります。自然な感じになります。クズは、静岡県の掛川で壁紙用のクロスとしてつくられ一時はアメリカにまで輸出されていました。いわゆる葛布です。私が設計を始めた頃は、よく使っていました。ビニルクロスと比べると高価なため、また貼りにくいため廃れてしまいました。

写真:平川家住宅 福岡県うきは市浮羽町は田篭地区

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